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高嶺の花

高嶺の花 ドラマ

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石原さとみ主演の日テレドラマ「高嶺の花」。

野島伸司脚本のラブストーリー、2018年の作品。

「美女と野獣の超・格差恋愛!高嶺の花が地上に舞い下りたとき、二人はまさかの恋に落ちる…!」「怒濤の純愛エンターテインメント」なんてキャッチコピーがついていましたが、風間直人(峯田和伸)はアダ名が「ぷーさん」で野獣とはかけ離れているし、月島もも(石原さとみ)が「地上に舞い下りた」というほど神がかっているわけでもありません。

このドラマを好きな人ならわかると思うのですが、住む世界の違う「天才」と「天才」の純愛・恋物語、というのがピッタリのような気がします。

とても面白かったと思うのですが、放送当時の評判は、なぜか悪いものが目立ちました。
批判している人の意見としては、「そんなに簡単に人を好きにはならない」とか「恋に落ちるまでの過程が安易」なんてのが多かったと思います。

一般人だけではなく、それを生業としているドラマ評論家やコラムニストも同じようなことを書いているのを見て、ちょっと不思議に感じてしまいました。

華道名門のご令嬢・月島もも(石原さとみ)は、いきなり商店街の自転車屋ぷーさん(峯田和伸)を好きになったわけではなく、意識し始めるきっかけも、印象に残る台詞も、感情の揺れ動きも丁寧に描写されていたと思うのですが。

行間を読むというのか、台詞にならない細かい演技をちゃんと見ていれば、ももがぷーさんに惚れていくのは「安易」「簡単」とは見えないのです。

例えば、こんなシーンがありました。
『婚約者に結婚式当日に結婚破断され、その後もストーカーまがいの行為で「つきまとい禁止命令」まで出され今も引きずっていることを、ぷーさんとその仲間たちに涙ながらに告白した月島ももが、その後にぷーさん達と飲んで歌って大騒ぎで酔いつぶれ、ぷーさんの自転車屋兼自宅で目覚めた翌朝、裏切りのショックで自立神経が乱れ味も匂いも感じなくなっていたにもかかわらず、朝食の味噌汁の匂いを嗅いだ瞬間、臭覚が戻っていることに気付き、味噌汁を少し口に含んだ時に、味覚が戻っていることに気付く。』
とっても細かい表情だけの演技だったので、わかっていない視聴者もいると思います。

全編を通して、石原さとみの表情の変化だけで、自転車屋を好きになっていく過程がわかると思うのです。

私のお気に入りのシーンは、第2話の自転車屋で、月島ももが風間直人に向かって、「た~か~ね~の~花よ~!だけどいいじゃない、花の蜜を吸っていいのはキレイな蝶々だけじゃない、あんたのようなアブラムシやカナブンだって吸いに来ていいんだって!」と言い放ち、業を煮やしてビンタをして出ていってしまう一連の場面。

まっ、感想は人それぞれですからいいのですが、「101回目のプロポーズ」が好きな人には「高嶺の花」をおすすめします。

同じ野島伸司作品ですので、台詞もシチュエーションも似たような感じが多いです。

浅野温子と武田鉄矢。
石原さとみと峯田和伸。

わかりやすいといえばわかりやすい(笑)

「高嶺の花」は、最高に面白かったドラマの一つですが、家庭内暴力少年の話は要らなかったのではないかと、そこだけが残念です。

その他のキャストは、芳根京子・千葉雄大・三浦貴大・笛木優子・袴田吉彦・髙橋ひかる・香里奈・十朱幸代・戸田菜穂・小日向文世・他

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